概要  
 

データに合ったグラフを描く方法を学びます。

Microsoft Excelを使って、いろいろなグラフを描きます。また、数式エディタ、フォームを使ってみます。

 

 
練習課題1  
 

商品の生産個数のグラフを描きます。

ある商品の生産個数が次のようになりました。これをEXCELに入力し、10日の総生産個数と1日の平均個数を求めます。

日付 生産個数
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10

10
1
5
2
3
7
5
9
5
8

合計  
平均  

基本データを入力します。

合計を求めます。

「オートSUM」をクリックします。データの範囲を確認して、「Enter」を押します。

次に平均を求めます。

「オートSUM」アイコンの横の「▼」をクリックして、「平均」をクリックします。

データの範囲を修正し、[Enter]を押します。

EXCELの関数を直接入力しても良いです。

完成。

 

 
グラフ  
 

この表をグラフに表す場合、どの様なグラフが適しているか考えます。

日ごとの個数の比較が重要であれば、「棒グラフ」を選択します。

データの範囲を指定して、グラフウイザードをクリックします。

「縦棒」「集合縦棒」で棒グラフを選択します。

「日付」を加えます。

完成。

 

 

 

生産個数を毎日の変化で示す場合は、「折れ線グラフ」にします。

データの範囲を指定して、グラフウイザードをクリックします。

「折れ線」で「データにマーカーが付けられた折れ線グラフ」を選択します。

完成。

 
練習課題2  
 

関数のグラフ作成します。

時刻に対する加速度、速さ、距離を求めます。

  記号 条件と計算式 単位
時刻 t 0〜14とします。 s
加速度 a 10で一定とします。 m/s/s
速さ v a × t です。 m/s
距離 x v × t / 2 です。 m

時刻tを入力します。

ここで、Aの列の別名を定義します。

「名前ボックス」に記号「t」を入力します。

加速度aを入力します。

加速度の列(B列)を選択し、名前ボックスに「a」を入力します。

速さvを入力します。

計算式は、セル名ではなく、「=a*t」と書くことができます。

速さの列(C列)を選択し、名前ボックスに「v」を入力します。

距離を入力します。

距離は、「=v*t/2」と入力できます。

距離の列(D列)を選択し、名前ボックスに「x」を入力します。

完成。

 

 
数式  
 

数式エディタを使って、速さと距離の数式を入力します。

「挿入」「オブジェクト」をクリックします。

「新規作成」タグで、「Microsoft数式」を選択し、OKをクリックします。

数式入力のメニューが表示されます。

速さと距離の計算式を入力します。

できあがり。

 

 
グラフ  
 

2.この表をグラフに表す場合、どの様なグラフが適しているか考えます。

範囲を指定して、グラフウイザードのボタンをクリックします。

時刻tによって変化するデータの場合は、「折れ線グラフ」を使います。

X軸には、時刻tを、Y軸には、加速度を指定します。

X軸には、時刻tを、Y軸には、速さを指定します。

X軸には、時刻tを、Y軸には、距離を指定します。

できあがり。

 

 
フォーム  
 

加速度のパラメータをスクロールバーのコントロールを付けます。

「表示」「ツールバー」「フォーム」をクリックします。

フォームのメニューが表示されます。

ここで、「スクロールバー」をクリックします。

スクロールバーを張り付けます。

この状態で、スクロールバーをダブルクリックすると、「オブジェクトの書式設定」が表示されます。

「コントロール」タグで、次のように設定します。

現在値 10
最小値 0
最大値 100
変化の増分 1
スクロールバーシャフトの増分 10
リンクするセル $B$6

「リンクするセル」は、コントロールの対象となるセルの位置を指定します。表の位置が違う場合は、合わせてください。

これで、スクロールバーを動かすと、加速度のB6セルが変化します。

しかし、1つ問題があります。全ての加速度が連動するように変更します。

B7〜B19のセルを変更します。

B
6
10
7
=B6
8
=B7
以下繰り返し

これで、スクロールバーを動かすと、加速度のB6〜B19のセルが変化します。

同時にグラフも変化します。

 

 
練習課題3  
 

測定データの処理を行います。

サンプルデータを「wave.txt」とします。

このデータ例では、スペースによってデータが区切られています。

time data1 data2 data3
0 0 0 0
0.1 19.86693308 56.46424734 76.33118042
0.2 38.94183423 93.2039086 132.1457428
0.3 56.46424734 97.38476309 153.8490104
0.4 71.73560909 67.54631806 139.2819271
0.5 84.14709848 14.11200081 98.25909929
0.6 93.2039086 -44.25204433 48.95186427
0.7 98.544973 -87.15757724 11.38739576
0.8 99.9573603 -99.61646088 0.340899421
0.9 97.38476309 -77.27644876 20.10831433
1 90.92974268 -27.94154982 62.98819286
1.1 80.84964038 31.15413635 112.0037767
1.2 67.54631806 79.36678638 146.9131044
1.3 51.55013718 99.85433454 151.4044717
1.4 33.49881502 85.45989081 118.9587058
1.5 14.11200081 41.21184852 55.32384933
1.6 -5.837414343 -17.43267812 -23.27009247
1.7 -25.5541102 -69.98746876 -95.54157896
1.8 -44.25204433 -98.09362301 -142.3456673
1.9 -61.18578909 -91.93285257 -153.1186417
2 -75.68024953 -53.6572918 -129.3375413
2.1 -87.15757724 3.362304722 -83.79527252
2.2 -95.16020739 59.20735147 -35.95285592
2.3 -99.36910036 94.36956694 -4.999533419
2.4 -99.61646088 96.56577765 -3.050683229
2.5 -95.89242747 65.02878402 -30.86364345
2.6 -88.34546557 10.77536523 -77.57010034
2.7 -77.27644876 -47.24219864 -124.5186474
2.8 -63.12666379 -88.75670336 -151.8833671
2.9 -46.46021794 -99.26593805 -145.726156
3 -27.94154982 -75.09872468 -103.0402745
3.1 -8.308940282 -24.69736617 -33.00630646
3.2 11.65492049 34.33149288 45.98641337
3.3 31.15413635 81.36737375 112.5215101
3.4 49.41133511 99.97929001 149.3906251
3.5 65.69865987 83.66556385 149.3642237
3.6 79.36678638 38.12504917 117.4918356
3.7 89.87080958 -20.73364206 69.13716752
3.8 96.7919672 -72.3494756 24.4424916
3.9 99.85433454 -98.69155581 1.162778725
4 98.93582466 -90.5578362 8.377988462
4.1 94.07305567 -50.78965904 43.28339663
4.2 85.45989081 6.720807253 92.18069806
4.3 73.43970979 61.88350221 135.323212
4.4 58.49171929 95.42850945 153.9202287
4.5 41.21184852 95.63759284 136.8494414
4.6 22.28899141 62.43771354 84.72670495
4.7 2.477542545 7.426544558 9.904087104
4.8 -17.43267812 -50.1789301 -67.61160822
4.9 -36.64791293 -90.25546082 -126.9033737
5 -54.40211109 -98.80316241 -153.2052735
5.1 -69.98746876 -72.83607678 -142.8235455
5.2 -82.78264691 -21.42525403 -104.2079009
5.3 -92.27754216 37.47002636 -54.8075158
5.4 -98.09362301 83.27594853 -14.81767448
5.5 -99.99902066 99.99118601 -0.007834644
5.6 -97.91777292 81.77662545 -16.14114746
5.7 -91.93285257 34.9951369 -56.93771567
5.8 -82.2828595 -24.0111598 -106.2940193
5.9 -69.35250848 -74.62966756 -143.982176
6 -53.6572918 -99.17788534 -152.8351771
6.1 -35.82292822 -89.08041441 -124.9033426
6.2 -16.56041754 -47.86459186 -64.4250094
6.3 3.362304722 10.0717097 13.43401442

このファイルをEXCELで開きます。

「ファイルの種類」を「すべてのファイル(*.*)」にして、「wave.txt」を開きます。

通常のファイルとは違い、「テキストファイルウィザード」のダイアログが開きます。

「次へ」をクリックします。

「区切り文字」では、データにあった文字を指定します。ここでは、スペースを加えます。

「次へ」をクリックします。

「完了」をクリックします。

データが各列に入りました。

 

 
グラフ  
 

この測定データのグラフを描きます。

1.時間を追って測定データの変化を見ます。

B1セルからD65セルを選択します。「グラフ ウィザード」をクリックします。

グラフの種類では、「折れ線」のグラフを選択し「次へ」をクリックします。

「系列」タブをクリックします。グラフのイメージが表示されます。

X軸の項目軸に時間(A列)を適用します。

「項目軸ラベルに使用」の選択ボタンをクリックします。

A2セルからA65セルを選択します。

直接指定の場合は、「=wave!$A$2:$A$65」を入れ、選択終了のボタンをクリックします。

X軸に時間が入りました。「完了」をクリックします。

グラフが完成です。(必要に応じ、タイトル、軸名称などをつけてください。)

 

 

 

2.data1とdata2がペアになっている場合のグラフを描きます。

B1セルからC65セルを選択します。「グラフ ウィザード」をクリックします。

「グラフの種類」では、「散布図」を選択し、「次へ」をクリックします。

「完了」をクリックします。

グラフが完成です。(必要に応じ、タイトル、軸名称などをつけてください。)

 

 
応用課題1  
 

サイン関数のグラフを作成します。

・スクロールバーで各変数をコントロールできるようにしてください。

・グラフは、参考書を読んで、見やすくなるように工夫してください。

ヒント:(変数の例)

  記号 条件と計算式 単位
時刻 t 0〜0.42 s
サンプリング間隔 d 0.01(初期値) s
周波数 5(初期値) Hz
増幅率 a 10(初期値)  
角速度 w = 2πf rad/s
振幅 y = A sin ( w t )  
円周率 π PI()を使います。  

 

 
応用課題2  
 

コサイン関数のグラフを作成します。

 

 
応用課題3  
 

サインとコサイン関数のグラフを作成します。

 

 
応用課題4  
 

サインとコサイン関数を使って、リサージュ図形を描きます。

ヒント:散布図を使って描きます。

 

 
アンケート  
 

1 EXCELはできましたか。

2.わからないことがあれば書いてください。

 

 
課題  
 

1.練習課題1〜3のEXCELのファイルを提出してください。

2.応用課題1〜4に挑戦し、(できたところまで)EXCELのファイルを提出してください。

なお提出方法は講義で説明します。

・はじめにレポートボックスの作成が必要です。
SIEトップページ→「学内者のページ」→「PWP(Privacy)」→「レポートボックス」→「基礎プロジェクトA」→レポートボックスを「作成する」→「(自分の名前)」です。

・次回からは、作成する必要はありません。
SIEトップページ→「学内者のページ」→「PWP(Privacy)」→「レポートボックス」→「基礎プロジェクトA」→「レポートボックスへ」→「(自分の名前)」です。

 

   
  (C)2001-2004 Takashi Kohama, TDU/SIE